【平成凶悪事件】熊谷男女4人殺傷事件 発端は当時16歳少女の「やっちゃえ」の一言
未成年が起こした平成の凶悪事件にあって、「熊谷男女4人殺傷事件」は特殊なケースといえるかもしれない。実刑判決を受けた少女は、自らが手を下すことはしなかった。「キモ過ぎ」「殺されて当然だよ」の言葉でもって、血みどろの殺戮を引き起こしたのだ。(上條昌史 ノンフィクション・ライター)***
「今も他人が包丁を手にしているのを見ると、腕がこんなふうに硬直してしまうんです」被害者の一人A子さんはそういって、棒のように伸ばした腕をさすり、顔をゆがめた。