【特権】駐車違反も野放し 外交官は“無敵”なのか 訴追免除…不正後絶たず
在留関係証明書の不正発行を請け負っていたベトナム総領事館の男性領事(38)に賄賂を渡したとして、ベトナム人ブローカーの女が12月、不正競争防止法違反(外国公務員への贈賄)の疑いで兵庫県警に逮捕された。しかし、県警は領事本人へ捜査の手を伸ばすことはできなかった。立ちはだかったのは法の規定や外交の壁。過去に駐日ガーナ大使公邸を装った違法賭博店が警察の捜査を受けた際も、関与が疑われた大使は摘発を免れるなど、外交特権を隠れみのにした不正は後を絶たない。