【歴史】法隆寺金堂壁画、焼損前の姿…大正期の“フィルム”が東京国立博物館で見つかる
7世紀の飛鳥時代に描かれ、古代東アジアの至宝とされる奈良県斑鳩(いかるが)町の法隆寺金堂壁画を1916(大正5)年に撮影したガラス乾板(かんぱん)約150枚が、東京・上野の東京国立博物館(東博)でみつかった。この乾板の存在は知られていたが、実物の所在は不明だった。これまでにみつかっていた35(昭和10)年に撮影された「ガラス原板」(国重要文化財)より古く、49(昭和24)年の火災で焼損する前の姿を探る重要資料として注目される。