【春だ】春の訪れを告げる花、堅香子(かたかご)(カタクリ)が開花/万葉歴史館
高岡市万葉歴史館で五日、万葉集を編さんしたとされる歌人・大伴家持が歌に詠み、春の訪れを告げる花とされている薄紫色の堅香子(かたかご)(カタクリ)が開花した。暖冬の影響で例年より十日ほど早い。満開になると、同館の四季の庭約百株の堅香子が咲く。奈良時代に越中国守として現在の高岡市伏木に赴任した大伴家持が、若い娘らが井戸で水を汲(く)むそばに可憐(かれん)に堅香子の花が咲く情景を「もののふの 八十(やそ)娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花」と詠んだ。