【滋賀】黒土遺跡、最先端の鋳造製品産地 国内最古級の関連遺構群 交通、良材、渡来人が鍵
発見された鋳込み土坑と鋳型から推測される大型鍋釜の鋳造イメージ=草津市教委提供
草津市南笠町の「黒土(くろつち)遺跡」から出土した国内最古級の鋳造関連遺構群は、高度な鋳造技術が当時の近江に伝わっていたことを指し示す、重要な発見となった。同遺跡から北東約300メートルにある「榊差(さかきざし)遺跡」(同市南笠町)でも高度な鋳造技術を示す遺物が相次いで見つかっており、草津は当時、最先端技術を駆使した鋳造製品の一大産地だったと言えそうだ。