【議論】国の借金の行方・FTPL(物価水準の財政理論)とMMT理論(現代貨幣理論)果たしてどちらが良いのか?
現在、政府債務は、太平洋戦争末期と同じ、GDP比で250%にも達するなか、社会保障費は増え続けている。財政再建を急ぐべきであるのに、安易とも言える議論が語られている現状に不安を覚える。その一つは、FTPL(物価水準の財政理論)である。もし、その国の国債の債権者のほとんどが、その国の国民である場合、財政赤字を一種の規律をもって無視し続けたなら、物価は緩やかに上昇し、財政赤字は実質目減りする。