【関電・原発マネー】第三者委報告 利用された「人権研修」 人権問題の専門家「被差別部落問題への偏見に基づく対応で、これも差別だ」
「関西電力幹部に畏怖(いふ)心を抱かせ、影響力を維持、強化する効果をもたらした」。関電の問題を調査した第三者委員会が調査報告書で、そう指摘した会合がある。関電が幹部社員を対象に開いていた「人権研修」だ。その場で長年、講師を務めたのが元福井県高浜町助役の森山栄治氏(故人)だった。報告書によると、1988年に主に原発関連の要職に就く役職員を対象に開いた「懇親会」が最初。