JFE、川崎の高炉23年度休止 需要減、過去最悪1900億円赤字
JFEホールディングスは27日、グループの東日本製鉄所京浜地区(川崎市)の高炉1基を2023年度に休止すると発表した。米中貿易摩擦を背景に鉄鋼需要の低迷が長引くと判断した。日本製鉄も先月、高炉2基を持つ呉製鉄所(広島県呉市)の閉鎖を公表しており、鉄鋼大手が生産能力を縮小する動きが相次いでいる。東日本製鉄所の資産価値が減少するため、JFEは20年3月期連結決算で2200億円の減損損失を計上し、純損益見通しを過去最悪となる1900億円の赤字(従来予想は130億円の黒字)に下方修正した。