政府の要請受けアビガン原料「マロン酸ジチエル」をデンカが糸魚川の工場で3年ぶり生産再開へ
東京都中央区に本社を置く化学メーカー「デンカ」が新潟県糸魚川市の青海工場で5月から、新型コロナウイルスの治療効果が期待されるアビガンの原料となる有機化合物「マロン酸ジエチル」を生産する。アビガンの増産に向けて、政府の要請を受けた同社は「社会的責務として、迅速に生産体制を構築したい」としている。同社によると、マロン酸ジエチルの国内唯一のメーカーで、青海工場では1983年から2017年4月まで生産していたが、海外品との価格競争激化を受けて中止していた。