【インド】貧困層対策が課題 職失い移動、感染リスク拡大―新型コロナ
インドで貧困層に対する新型コロナウイルス感染防止対策が大きな課題となっている。政府の調査では全人口13億人超のうち貧困層が2割強を占めるが、実態はさらに多いとみられている。大都市への出稼ぎ労働者が外出禁止措置で職を失って帰郷するなど、感染リスクの拡大が指摘されている。感染防止のため政府が人の移動を規制する中、失業した出稼ぎ労働者が首都ニューデリーや商都ムンバイのバスターミナルに押し寄せるなど帰郷の動きが広がり、規制の網をかいくぐって徒歩で数百キロ先の故郷に戻った人も多い。