【都知事選】孤立、困窮、公園しか・・・ 届かぬ公的支援「救ってほしい」< 現場から>(東京新聞)
新型コロナウイルスの影響で、経済的に苦しい状況に追い詰められる人たちが増えている。さまざまな事情から公的支援を受けられず、孤立し、さらに困窮する人も。「行く場所がないんです」。東京・池袋の公園にいた男性(38)も、そんな一人だった。手提げかばん一つで、都内の更生保護施設を逃げ出したのは、今月十二日。犯罪をした人らの自立を支援するこの施設に連れ戻されるのではと心配し、受け取ったばかりの特別定額給付金の十万円で服や靴を買い、散髪して「変装」した。