【東京】逆境をバネに発展する「新宿」は戦争もバブル崩壊も、そしてコロナ禍さえ乗り越える(ULM)
バブル崩壊後も「新宿だけ好景気
さて、新宿が苦境から立ち上がったのは終戦直後だけではありません。現在の新宿の風景には、バブル景気が終わった後の苦境のさなかで生まれたものが多いことに、お気づきでしょうか。例えば、東京都庁が丸の内から新宿に移転し、業務を始めたのは1991(平成3)年4月から。この年の2月を最後に景気は後退に入っており「もしかして、この景気は終わりか……」と人々が思い始めたところへ移転したわけです。