【週刊東洋経済】新型コロナの死者1154人、昨年のインフルエンザの死者3571名を下回る、無症状者にPCR検査、適切な施策といえるだろうか
大崎 明子 : 東洋経済 解説部コラムニスト
PCR検査は病人の診療において、診断を補助するためのツールとして使われてきた。新型コロナウイルスに感染している無症状者を見つけ出し隔離をするというのは本来の使われ方ではない。しかも、経済を回すために導入すべきだという極端な主張が、一部の医学者、経済学者、マスコミで展開され、検査結果が100%保障されるものではないにもかかわらず、PCR検査の拡大が声高に叫ばれている。