【兵庫】今も人口の約4割「丹波足立氏」、武蔵の国から来た御家人
この連載は、中世を生きた「丹波武士」たちの歴史を家紋と名字、山城などから探ろうというものである。兵庫県丹波市青垣町は「足立姓」がすこぶる多いところで、某新聞社の調べによれば人口の約4割が足立さんだという。そのルーツを探ると武蔵国足立郡から起こり、丹波国に西遷してきた関東武士の後裔であった。『丹波氷上郡佐治庄地頭足立氏系図』によれば、藤原北家流勧修寺高藤の後裔・遠兼が武蔵国足立郡に居住し、その子遠元が「足立」を名乗ったことになっている。