一族で「自分だけが慶應に入れない」少女の苦難 "幼稚舎不合格"からの波乱の子供時代
日本一の小学校とも評される慶應幼稚舎。福沢諭吉の命により始まったこの小学校は、日本で最も古い私立小学校の1つとしても有名だ。一度入学してしまえばエスカレーター式に慶應義塾大学へと進める。「大人になってからの人脈の広がりもありますから、入学できた人にとっては幸福なのだと思いますが、私はそこには行けなかった側なので……」そう話してくれたのは、両親、兄、父方の祖父、従兄弟まで、そろいもそろって全員が幼稚舎から慶應義塾大学への持ち上がりだという島崎明子さん(仮名、30代)。