【朝日新聞】インバウンドに涌いた飛騨、コロナで苦境に 研究員「国内需要に目を向け、一人当たり観光消費額を高めよ」
岐阜県が独自の非常事態宣言を出した翌日の10日、県内有数の観光地、高山市の「古い町並(まちなみ)」を歩く人はまばらだった。「もう街が沈んでいる。あと1年くらいは耐えられるかもしれないが、それ以上はどうだろうか」。市街地で旅館を経営する60代の男性は嘆いた。昨年1月までは好調だった。新型ウイルスが中国で広がっているとのニュースが報じられる中、1月下旬の古い町並は多くの観光客でごった返した。