【新説】信長の妻の名、「帰蝶」でなかった?「胡蝶」読み違えか
編集委員・宮代栄一 2021年2月3日 8時00分
戦国時代に天下統一事業を進め、本能寺の変で倒れた織田信長(1534~82)の正室の名前は、「帰蝶(きちょう)」ではなかったかもしれない――。信長の正室の本名をめぐって、国文学者から出された新たな学説が注目を集めている。美濃(みの)(現在の岐阜県南部)から嫁いできたことから「濃姫(のうひめ)」とも呼ばれたとされるが、文献の検討から「帰蝶」ではなく、「胡蝶(こちょう)」だった可能性が高いとみる説だ。