【産経新聞】スターリン強制収容所の島から巨石が運び込まれたKGB広場は、反プーチンで再び燃えるか?
■ソロベツキー島の巨石
ロシア北西の白海に浮かぶ孤絶のソロベツキー島。今でこそ風光明媚(めいび)な観光地だが、1923年、独裁者スターリンの密命で強制収容所の第1号がここで産声を上げた。やがてソ連全土が「収容所列島」と化し、数百万人の命が奪われた。この島から灰赤色の巨石が粛清の主役であるモスクワ中心部の国家保安委員会(KGB)=現在は連邦保安局(FSB)=本部前広場の一角にある公園に運び込まれ、「スターリン大粛清の犠牲者を慰霊する記念碑」として除幕式が営まれた。