【女性蔑視の自由】森会長騒動で感じた「不寛容な日本」 価値観の強制まで伴うような議論が横行、考えの多様性こそが自由な社会の根源
このところ、国際基督教大学の森本あんり教授の『不寛容論』(新潮選書)を読んでいます。この本は、不寛容な植民地時代の米国で、いかに多様性社会を築いたのか、一人のピューリタン、ロジャー・ウィリアムスという人物をもとに解き明かしています。異教者や異端者など、価値観の相いれないものとどう付き合うか? そこにあった知恵は、価値観を認めず、かといって無理やりの改宗や迫害も避け、尊重することでした。