【産経新聞】治水事業で江戸時代の大坂の水害防止に貢献した豪商、河村瑞賢 現代人も新井白石も評価
大阪平野は大小の河川が流れ込み、古来、水害に悩まされてきた。そこで江戸時代前期、治水事業を展開し、大坂の水害防止に貢献したことで知られるのが江戸の豪商で土木家の河村瑞賢(ずいけん、1618~99年)だ。治水工事で生まれた新たな水路は、船運に貢献し、商都・大坂の発展を支えた。瑞賢は本州の大半をカバーする航路を初めて開発し、物流を飛躍的に拡大することにも貢献しており、多彩な活動は国土開発の先駆者だったといえそうだ。