【東日本大震災から10年】国難への対応、菅直人への評価は正しかったか コロナ禍における安倍晋三の「危機管理」と比較する
あの時菅直人政権に向けられた、憎悪にも似た国民の非難は、政権交代後も安倍晋三前首相らの手で「悪夢の民主党政権」と何度となく繰り返され、十分な検証もなく国民にすり込まれていった。(中略)
当時の菅直人政権に向けられた国民の批判は、もう惨憺(さんたん)たるものだった。しまいには、原発を冷却するための海水注入を「菅首相が止めた」という、わずか数日で誤報と判明した情報を機に、与野党を巻き込んだ「菅おろし」が始まった。