マイノリティーは選挙に来なくたっていい!? 米地方議会で広がる「投票制限」
国民の投票権を抑制するか拡大するか―。米大統領選と連邦議会選を昨年に終えたばかりの米国で、共和党と民主党が激しく対立している。選挙で負けた共和党が来年の中間選挙で巻き返しを図るため、民主党支持者の利用が多い郵便投票を中心に投票行動を細かく制限する法案を各地の州議会に提出。「選挙の不正を防ぐ」ことを名目としているものの、民主党は党の支持が多い黒人らマイノリティー(人種的少数派)の投票機会を奪う「抑圧行為」と激しく反発している。