【米国】1997年の乳児遺棄事件、DNA鑑定で母親特定。24年越しの逮捕も、その背景に考えさせられる
文:小田千鶴
時たま、ニュースを騒がせる乳児遺棄事件。 その悲劇に、誰しもが胸を締め付けられることだろう。こうした事件は日本だけに限らず、アメリカでも起きている。今、24年前に起きた乳児遺棄事件が新展開を迎え、大きな注目を集めている。■少なすぎた手がかり、数十年に及んだ途方もない調査1997年11月18日、クリスティン・マリー・ウォーレン(現在50歳)は、米国シアトルのメープルリーフ地区にあるガソリンスタンドのトイレ内で男の子を出産。