【人情紙風船】路上に4歳児、声をかけない大人。「迷子だ」9歳の直感。「大人がちゃんと声かけてくれればいいなと思います」★2
3月中旬、東京都心の公園で4歳の男の子が母親の前から姿を消した。警視庁は誘拐事件を疑い、警察犬も動員して40人態勢で捜索に当たった。それから2時間後、迷子になっていた男の子に声をかけ、最寄りの交番まで連れていったのは、港区立白金の丘小学校4年の名郷根(なごうね)景さん(9)だった。4月5日に警視庁麻布署から感謝状を贈られた名郷根さんは、両親に言い聞かされていた「ある言葉」が行動の原点にあったことを教えてくれた。