【考古】「中国から稲作が伝わる前の野蛮な時代」 “野蛮な縄文”覆す、介護を受けた縄文人 「ポリオ」に異説 解明進む世界遺産候補
子供の頃に手足の麻痺(まひ)が生じたとみられる縄文人の病気に異説が出ている。縄文遺跡「入江貝塚」(北海道洞爺湖町)で出土した人骨はポリオ(小児麻痺)にかかり、介護を受けながら成長したと説明されてきた。しかし、近年は縄文人の暮らしの解明が進み、この人骨もDNA分析で別の病気の可能性が指摘されている。縄文遺跡をめぐっては、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産への登録審議に向けた事前審査の結果が5月にも出される。