【古代】邪馬台国と対立の男王国は岐阜にあった! 狗奴国東海説に迫る
古墳出現期の3世紀初頭(西暦200年前後)に築造されたとみられることが明らかになった岐阜県大野町の前方後方墳「笹山古墳」。全長は50~60メートルと同時期では最大級の規模を誇ることが判明し、近江地方(滋賀県)の影響を受けた土器も出土した。被葬者はかなり広範囲の地域を支配した首長クラスとみられるが、愛知、岐阜、三重の3県にまたがる濃尾平野は、「魏志倭人伝」(三国志魏志東夷伝倭人条)に、「邪馬台国」と敵対したと描かれている「狗奴国(くなこく)」の拠点で、その墓形を前方後方墳とする説がある。