池江璃花子選手への五輪出場辞退要請、応援ツイ垢のわずか1/13だった… サブ垢を使い少数が大量に送信していたと判明
池江璃花子選手への五輪出場辞退要請は誰が行っているのか▼記事によると…
・直接池江選手のツイッターアカウントに向けて送られたリプライを分析してみました.4月1日から5月9日10時までの池江選手に向けたリプライが含まれていて,かつ公開状態になっていて誰にでも確認可能な10,738ツイートを収集しました.・集計結果は以下の通りです.
この結果から,辞退を要請している内容よりも応援する内容の方が多いことが分かりました.全体の58.3%程度が応援,23.7%程度が辞退の要請でした.また,分析対象とした461アカウント中6.5%のアカウントが誹謗中傷に近いのではないかと思われるツイートを行っていました.これらはいずれも辞退要請を行っていたアカウントの一部です.これらのリプライの中には「辞退しろ」以外にも「アスリート失格」「辞退しなかったら罪は重い」「利己的」「バカ」「自分のことしか考えていない」「電通に使われている」など強い批判がありました.なお,著者の根性の問題でリプライを1回だけ送っている7000アカウントについて詳細には調べられませんでしたが,それらのツイートに「応援」という単語は3402回登場し,「辞退」という言葉は624件登場したことから,全体的な傾向としては応援系が多く複数回ツイートしたアカウントと同じような傾向だったと判断してよいのではないかと思います.・リプライを送ったアカウントの分析
次に,各アカウントについてもう少し詳細を分析してみます.まず,辞退を要請するツイートについては,1アカウント当たり3.4回のツイートを行っており,応援系の2.3回を大幅に上回っていました.辞退を求めるツイートを行う人はより多くのリプライを送っていたことが分かります.また,もう少し興味深い点としては,辞退を求めるツイートを行っているアカウントの33%がフォロワー数が10以下であり,33%のアカウントのプロフィールが空白であることが分かりました.一方,応援系では22%がフォロワー数10以下であり,18%がプロフィールが空白でした.さらに,誹謗中傷を行っていたアカウントの43.3%がフォロワー数10以下であり,36.7%のアカウントのプロフィールが空白でした.鳥海不二夫 | 東京大学大学院工学系研究科教授