【発端は河井案里元参議】歳費法改正の動き急拡大 当選無効でも議員受給で 今国会実現は不透明
当選無効となった国会議員がそれまでに受け取った歳費の返還を可能にする、歳費法改正に向けた動きが与野党で急拡大している。秋までに行われる次期衆院選を見据え、「政治とカネ」の問題への取り組みをアピールする狙いが背景にある。今国会中の改正を求める声もあるが課題は少なくなく、実現するかは見通せない。発端は、2019年参院選に絡み、大型買収事件を起こした河井案里元参院議員が、裁判で有罪判決が確定し、当選無効となったことだ。