【英フィナンシャル・タイムズ紙】欧米諸国、コロナワクチン接種ペースが頭打ち、死者数が急減していることも、危機感を低下させている
新型コロナウイルスの感染拡大が始まってから1年半の間に浮かび上がった明確なパターンは、一見確実なことが現実の出来事によって次々とひっくり返されていくことだ。最近では西側――ここでは主に米国と西欧を指す――がパンデミックを経て普通の状態に戻りつつある。しかし、戻れる保証は全くない。ワクチンの接種率が伸び悩み、集団免疫を獲得する目標の達成が文化的な理由による接種拒否に阻まれている。