【五輪】「安倍マリオ」から始まった「あまりにも軽すぎる」五輪 日本社会に漂う「悪意」と低い人権意識 五輪憲章に立ち返れ
東京五輪が開幕する直前に、開会式担当者の過去の差別発言が相次いで露呈した。コロナ禍での強行開催の上に不祥事続き。平和の祭典のイメージはますます傷ついた。「私は東京大会招致に反対していました。五輪開催を担うには、今の日本の民主主義に対する意識や人権感覚が国際水準に追いついていないと感じていたからです。しかしここまでとは……」こう嘆くのは東京五輪・パラリンピック大会組織委員会理事を務める中京大学の來田享子教授(五輪史)だ。