【コロナ】抗体依存性感染増強(ADE)、SARSワクチンができなかった理由 過去にはデング熱や猫コロナウイルス感染で確認 ★2
ワクチン接種により、SARS-CoV-2感染時に抗体依存性感染増強(ADE)が起こることが懸念されている。ADEは、抗体を介してFcγ受容体を発現するマクロファージなどの食細胞にウイルスが取り込まれた結果、感染および複製の増強により重症化する現象であり、デング熱や猫コロナウイルス感染で確認されている。中和能が不充分な抗体の産生、或いは不十分な抗体価の上昇が食細胞へのウイルスの侵入を促進し、疾患の転帰を悪化させることが推測される。