【移民と経済】日本もやがて直面 「移民獲得競争」が世界で現実になる日
中央学院大学教授・中川 淳司
産業革命以後200年続いてきた世界人口の増加というすう勢が終わりを告げようとしている。8月22日にスタートした日本経済新聞の「人口と世界 成長神話の先に」と題する特集記事で、世界人口の将来に関する最新の研究成果などが報告されている。◆豊かになる前に老いるアジア
それによると、20世紀に人口を4倍に増やした人口爆発は陰りを見せ、国連の予想よりも早く、2064年に世界人口は97億人でピークアウトし、その後は減少に転じる。