【新型コロナ】鼻から吸引するワクチン22年度に治験開始 塩野義製薬が東京大学発スタートアップのハナバックスとライセンス契約
塩野義製薬は28日、鼻の中に噴霧する新型コロナウイルスのワクチンについて、2022年度から臨床試験(治験)を始めると発表した。ウイルスが侵入する鼻や喉の粘膜に免疫をつけて感染を予防する。注射技術を持つ人材がいなくても投与できるため、医療環境が整っていない地域や新興国でも使いやすい利点がある。鼻に噴霧するタイプのワクチンについては7月、東京大学発の創薬スタートアップのHanaVax(ハナバックス、東京・中央)とライセンス契約を結んだと発表している。