【新型コロナ】2021年の超過死亡Q&A
これまで,厚労省の人口動態統計の速報に基づいて2021年の各月の超過死亡を算出し,その要因を分析してきました.最近,国立感染研による「都道府県別の超過死亡」が7月分まで,厚労省による「死因別死者数」が5月分まで公開されましたので,これらを参考にしてより詳しく超過死亡を考察します.また,超過死亡の記事に関しては,次のような質問がコメント欄によく寄せられていました.超過死亡は,単純にコロナ死が原因ではないのですか?超過死亡には複数の要因が絡み合うので,当然コロナ死も一因となります.ただし,次の2つの点に注意が必要です.① 4-7月の超過死亡15,837人(= 3,169 + 5,628 + 4,693 + 2347)は,4-7月のコロナ死者6,780人(= 1,554 + 3,092 + 1,724 + 410)の倍以上である
② コロナ死はそもそも超過死亡に寄与しにくい
2番目の点について,もう少し詳しく説明しましょう.2020年はコロナ騒ぎが始まった年であり,1年間で3,466人がコロナ死と分類されたにも関わらず,2019年よりも総死者数が8,445人減少しました.
医療崩壊による非コロナ死の寄与: X = 3,100 -2,500 = 600 人
ワクチン関連死: Y = 15,800 - (3,100 + 3,700 - 2,500) = 11,500 人