【日大背任事件】田中理事長の立件見送り 検察幹部「金が渡っただけでは共犯罪に問えず」
日大医学部付属病院を巡る事件で特捜部は、一連の資金流出と同時期に井ノ口、籔本両被告から田中英寿理事長(74)側に金が渡っていたことを把握。理事長の関与についても捜査を進めたが、今回の背任容疑では立件に至らなかった。田中理事長が流出の仕組みまで認識していたと立証するのは困難と判断したとみられる。病院の設計と医療機器調達の契約を巡っては、資金流出先の籔本被告側から井ノ口被告側にも金が「還流」していたことが判明。