東大教授分析 「ウクライナ政府はネオナチ」という情報を拡散したアカウントの87.8%が反ワクチン関連ツイートを拡散していた
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まず,最近陰謀論といえばこれ,というQアノン関係ですが,クラスタDのアカウントの46.9%がQアノン関連のツイートも拡散していたことが分かりました.ちなみにクラスタBのアカウントもそこそこQアノン系を拡散していますが,クラスタBにはいわゆるネトウヨアカウントが多く含まれているようです.次に,ワクチン接種についてみてみると,他のクラスタでは80%以上のアカウントがワクチン接種関係の話題を拡散しているのに対して,クラスタDだけ68.4%と少なめです.一方,「ウクライナ政府はネオナチ」という情報を拡散したアカウントの87.8%が反ワクチン関連ツイートを拡散していました.クラスタDのほとんどの方が反ワクチン系だったということになります.ただし,実はこれの逆は成り立ちません.反ワクチン系のツイートを拡散したアカウントのうち,クラスタDに含まれるアカウントは4%にすぎませんので,反ワクチン=クラスタDという訳ではないことにご注意ください.ちなみに,クラスタA~Cも結構反ワクチン関連ツイートを拡散しているのが気になりますが,そもそも「ナチス」という強い言葉を使うこと自体が一定の特性を持ったアカウントということができるのかもしれません.最後に,ロシア系ニュースサイト,「スプートニク日本ニュース」のツイートを拡散しているアカウントとの関係を見てみたのですが,これについてはほとんど被りがないことが分かりました.まとめ
「ウクライナ政府はネオナチ」というロシアの主張に沿ったツイートを拡散しているアカウントを分析したところ,これらのアカウントは反ワクチン系のツイートも拡散しているアカウント群であることが分かりました.この記事は,どの意見が正しいということについて結論を述べるものではありませんが,ロシアによるウクライナ侵攻とワクチン接種という直接的には関係のない二つの事象について特徴的なツイートを拡散するアカウント群が重なっているということには一定の意味があるのではないかと思います.