がん終末期、3割に強い痛み 遺族調査、緩和ケアに課題
国立がん研究センターは24日、がん患者の29%が亡くなる前の1週間に強い痛みを感じていたとする実態調査の結果を公表した。遺族約5万4千人に対するアンケートで、緩和ケアに関する課題が浮き彫りになった。痛みの理由は「医療者は苦痛に対処してくれたが不十分だった」(28%)、「診察回数や診察時間が不十分だった」(10%)のほか、床擦れや骨折、腰痛など「がん以外の病気の症状による痛みがあった」「認知症で本人が意思表示できなかった」といった回答があった。