大阪公立大病院長人事対立 第三者委「法人理事長の裁量逸脱」
4月1日に開学する大阪公立大の医学部付属病院の院長選考を巡り、病院の選考会議が選んだ候補を運営法人理事長が任命しなかった問題で、選考会議が設置した第三者委員会は31日、「理事長の裁量を逸脱する行為で、是認できるものではない」とする報告書を公表した。選考会議は同日、第三者委の報告書を理事長に提出した。選考会議は、3月末で大阪市立大学長を退任する荒川哲男氏を推薦しているが、大学を運営する「公立大学法人大阪」の西沢良記理事長は「学長が病院長になるのは天下り的な人事だ」として任命せず、再選考を求めた。