【鉄道】「実現させる気はあるのか」未着工の「蒲蒲線」計画から浮かび上がる、大田区と東急の深い混迷
●約40年前から遅々として進まず
「動かざること山のごとし」とやゆされてきた、東京都大田区の新空港線(蒲蒲〈かまかま〉線)の新線計画に一筋の光明が差し込み始めたのか――。大田区は2022年2月10日、同線の関連経費約11億9000万円を2022年度予算案に計上した。予算計上そのものは2017年から続けられているが、これまでは1~2億円だっただけに、「初の10億円の大台乗せで計画に弾みがつきそうだ」と期待する向きがある一方、「そもそも蒲蒲線を実現させる気はあるのか」と冷めた声もある。