【新説】芥川龍之介は、スペイン風邪とその後遺症が死の遠因となった
芥川龍之介の死の遠因はスペイン風邪か
3月に生誕130年を迎えた作家、芥川龍之介(1892~1927年)。「羅生門」「鼻」など多くの名作を残し、35歳で自ら命を絶った作家は、分かっているだけでも2度にわたってスペイン風邪に感染している。従来、その関係はあまり注目されてこなかったが、フェリス女学院大名誉教授で国際芥川龍之介学会ISASの前会長、宮坂覺(さとる)さんは、スペイン風邪とその後遺症が死の遠因となったという「新説」を提唱する。