消費者金融から生活費捻出 国の支援が若者に届かないわけ
ガスや電気が止められた。所持金が5千円しかない――。長期化するコロナ禍で困窮し、借金にあえぐ若者が続出している。国が相次ぎ支援策を打ち出しているにもかかわらず、なぜ十分届いていないのか。若者への支援を続ける認定NPO法人「D×P(ディーピー)」の活動の中から見えてきたものは、意外な落とし穴だった。大阪市を拠点に若者の孤立防止に取り組むD×Pは、新型コロナウイルスの感染が広がった2020年5月から、主に15~25歳の経済的に困窮する若者に対して現金や食料を配る活動を続けている。