黒田日銀総裁 急速な円安「好ましくない。経済にマイナス」
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日銀の黒田東彦総裁は17日の金融政策決定会合終了後の記者会見で、一時1ドル=135円台まで下落した円相場について「過去、数週間に起こった急速な為替変動は好ましくない。経済にマイナスの影響を及ぼす」と述べた。「為替の動きが経済、物価に与える影響を注視する必要がある」とする一方で、「為替レートをターゲットにして金融政策を運営している国はない」とも述べ、金融政策の判断は円安の動向ではなく、物価の安定を基本とする従来方針に変わりはないと強調した。