少年「治療的養育が妥当」、福岡 女性刺殺公判で心理鑑定人
福岡市の商業施設「マークイズ福岡ももち」で2020年、面識のない女性=当時(21)=を刺殺したとして、殺人罪などに問われた少年(17)の裁判員裁判で、福岡地裁の職権による心理鑑定を実施した山梨県立大の西澤哲教授(臨床心理学)が12日、「(保護処分での)治療的養育が妥当だ」と証言した。西澤教授は少年院での問題改善が困難と判断し、検察官送致(逆送)とした鹿児島家裁決定に反対の立場を示した上で「少年が抱える問題が理解されず、適切な矯正教育がされていなかった」と述べた。