原油増産の確約とれず、「人権重視」には傷 バイデン米大統領の中東歴訪 成果に乏しく逆風強まる
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バイデン米大統領は16日、サウジアラビア西部ジッダで湾岸協力会議(GCC)と中東3カ国による拡大首脳会議に出席し、中東歴訪を終えた。重視していた産油国の原油増産は見通せないままで、対イラン、対ロシアでも十分な協力体制を確立できず、成果の薄い歴訪となった。バイデン氏は首脳会議で「世界の需要を満たすため十分な供給を確保する必要がある」と、原油増産の必要性を訴えたが、産油国から増産に関する言及はなかった。