【アフガン】中村哲さん石碑に異例の写真掲示「タリバン、なぜ」 現地の人の思い
澄んだ青空の下、乗用車やオート三輪車がせわしなく行き交う音が響く。アフガニスタン東部ナンガルハル州ジャララバードの一角に今年10月、ある日本人をたたえる石碑が完成した。碑の真ん中にあしらわれたのは現地で農業・医療支援に尽力し、2019年12月に凶弾に倒れた医師の中村哲さん(当時73歳)の写真だ。偶像崇拝を禁止するイスラム主義勢力タリバンが統治する現在のアフガンで、個人の写真を掲げて顕彰する例は極めて珍しいとされる。