【第二帝国】ドイツのクーデター未遂の深層 「(19世紀にビスマルクが作った)ドイツ帝国はまだ存続している」
12月7日、ドイツで奇妙な事件が起きた。クーデター計画が事前に摘発されたというのだ。摘発された計画はかなり大規模なものだ。陽動作戦として電力網を破壊し、社会に混乱をもたらした間隙に、武装したグループで連邦議会を襲撃。議員たちを拘束するとともに、首相を処刑するという内容だった。そして、新たな国家元首にはハインリヒ13世ロイス公という人物が就き、極右政党「AfD」(ドイツのための選択肢)のビルギット・マルサック=ヴィンケマン元連邦議会議員が司法相となって反対派を粛清することになっていた。