【裁判傍聴】「盗んだお金で食べた肉はとても美味しかった」正直な70代男性に、裁判官がかけた言葉とは
真実が語られて欲しい裁判の場において、「空気を読んだ」と思われる発言がなされることがある。例えば、「反省していますか」、「もう二度としませんね」と聞かれると、傍聴席から見て懐疑的だなと思う被告人でも、少しでも自分の罪を軽くしたいという思いが働くのだろう。大半が「はい」と答えるものだ。しかし、今年(2023年)1月に大阪地裁で行われた窃盗の裁判において、「盗んだお金で食べた焼肉はどうでしたか?」と問われた70代の被告人男性の場合、「正直、とても美味しかったです」と率直に答えた。