【潮流】タイの「ソフトドラッグの実質合法化」の現場から考える、世界のドラッグ合法化の流れと日本の現状
話には聞いていたが、これほどとは思わなかった。5月はじめにタイのバンコクを久しぶりに訪れたが、繁華街のスクンビットで、あちこちに大麻の葉のマークを掲げた店やカフェを見かけたのだ。――アサ(大麻草)の花冠や葉を乾燥・樹脂化した嗜好品はマリファナ(marijuana)と呼ばれたが、英語圏ではこの呼称は有色人種(メキシコ系移民)に対するネガティブな含意があるとされ、PC(ポリコレ)的には学名であるキャナビス(cannabis)が好まれるようになった。