【電子処方箋】導入わずか2% 運用半年、実績伸び悩む―申請集中で手続きに遅延発生、運用と導入にコストも 利点を周知へ
医師が発行する処方箋をデジタル化し、薬局とオンラインで共有する「電子処方箋」の運用が全国で開始されてから、間もなく半年を迎える。政府は2024年度末にほぼ全施設をカバーするとの目標を掲げるが、導入している医療機関・薬局は、わずか2%。ほとんどは薬局のため処方実績は伸び悩んでおり、課題は山積みだ。厚生労働省の担当者は「この進捗(しんちょく)状況では正直、目標達成は厳しい」と話す。