【東電】処理水の放出始まる トリチウム濃度「基準未満」…放出期間は30年程度
東京電力は24日、福島第一原子力発電所(福島県)の処理水の海洋放出を午後1時過ぎに開始したと発表した。最初に放出する処理水の希釈状況や気象条件などに問題はなく、計画通り放出できると判断した。放出期間は30年程度に及ぶ見通し。政府と東電が2041~51年を目標とする同原発の廃炉に向けた一歩となる。処理水は、2011年の炉心溶融(メルトダウン)事故で溶け落ちた核燃料を冷却した後の汚染水を浄化処理し、トリチウム(三重水素)以外の放射性物質を取り除いた水だ。